「Welcart」と「不動産プラグイン」。

2013年9月26日

案件で、日本製の2大WordPressプラグイン、
「Welcart」と「不動産プラグイン」のデザインカスタマイズを体験しました。

 

まず、Welcartですが、

「Welcartはデザインテーマを選びません」と謳っておられますが、
そこそこ独自にカスタマイズされたWordPressテーマになんでも適応するほど万能なことはもちろんないわけで、

やっぱりデフォルトの「Welcart Default Theme」を基本にカスタマイズしていくのが
表示や機能に不具合がなく、作業を進めやすいことは間違いないと思います。

商品詳細やカートページはインストールされたデフォルトの状態だと、
pluginsフォルダ内のusces_cart.cssでデザインコントロールされてしまいますから、
これをカスタマイズしていると、今後来るアップデートで上書きされちゃって、
デザインがパーになっちゃうので、

管理画面の「Welcart Shop」>「システム設定」で
usces_cart.css の無効化にチェックをしておくのが、デザインカスタマイズでは必須です。

こうしておくことで、デザインはWordPressでの通常作業と同じように、
直感的にthemesファイルの中のテーマだけ触ればいいことになります。

難点をあげるなら、商品登録の際、商品の写真は商品番号と同じ命名をした画像を
あらかじめメディアにアップしておく必要があるところですね。 このへんは有名なショッピングカートASPなどと比べるとすんなりとはいかないところです。

でも、たったそれだけで、ショッピングサイトとしてはもうまったく申し分ない感じです。

 

不動産プラグインについて。

Welcartは独自の「Welcart Default Theme」が無償提供されますが、

不動産プラグインはWordPressにデフォルトで同梱されている
Twenty-Eleven、Twenty-Twelve、Twenty-Thirteenなどからデザインカスタマイズしていくのが楽。
と、いいますか、これらのデフォルトテーマを下地にすることを前提で作られています。

だから別テーマにするにしても、これらから、機能面を維持して変えていったものを使うべきですし、
最近僕が作業した案件では、子テーマでカスタマイズしました。
ちょっとCSSファイルが分散してて面倒ですが、Firefoxの開発ツールを使えば、
ブラウジングされた画面で部分をさわれば、どのCSSファイルのどの記述が効いているかがよくわかるので便利です。
これはWelcartのカスタマイズでも、とても役に立ちました。

ただ、子テーマでのカスタマイズって、じつははじめてだったんですが、
親テーマのCSSの変えたいプロパティを完全に上書きで改訂していかないと
親テーマの設定が有効になっちゃうんですね。
Firefoxの開発ツールで効いているCSSが親テーマ側だったりして、少々とまどいます。
すぐ慣れますが・・・。

またfunctions.phpに関しては勝手が違ってて、子テーマでは初期状態ではまっさらの白紙で、
必要な関数を書き足していくようにしないと、まるコピして子テーマにアップロードしたら、
テーマ自体が全然機能しなくなっちゃいます。

ただこのままだと物件に関するページテンプレートはplugins側で制御されちゃうので、
ここにあるように、functions.phpに記述して、
関連のファイルを子テーマ側に移しとっておけば、はWordPressでの通常作業と同じように、
themesファイルの中のテーマだけ触ればいいことになります。

近畿レインズが管理する物件情報のpdfを専用の拡張プラグインを使えば、簡単に取り込めて、
物件ページが完成するのは、圧巻です。

不動産プラグインは不動産業界出身の技術者のかたが手がけられたもので、
細かいところまで行き届いているようで、業者の方々が、他の高価なASPを利用せず、
このプラグインに流れてこられているのだそうです。

 

いずれも、触るほどに手の込んだ作りこみが実感できます。
お世辞抜きに、世界のWordPressで、日本が誇れるプラグインなんじゃないですか。

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