ほんまもんのみたらし団子。

aniyan
2012年1月25日

少し前の話になりますが、年明けの初詣で京都の下鴨神社にお参りしたその足で、
境内の近くにある「加茂みたらし茶屋」に寄って来ました。

このお店が提供しているものが「みたらし団子」の元祖といわれているのです。

みたらし団子の「みたらし」とは「蜜垂らし」だとずっとそう思っていましたが、
「語呂」としては正しいかもしれませんが、語源は下鴨神社の「御手洗場」だったのです。

「御手洗」と書いて「みたらい」と読みます。

御手(みて)・洗(あらい)が縮こまって「みたらい」です。
古文表現で「御手洗す」場所なので「みたらし」になるのです。
だから漢字で正しく表記すれば「御手洗場団子」ということになります。

平安時代以来、祭事を司る巫女さんがお清めをする場所が「御手洗場(みたらし)」なのです。

下鴨神社 御手洗場(みたらし)

その御手洗場で夏場に「御手洗祭」があるのですが、なぜかその祭りの頃にだけ
御手洗場に水泡が湧き上がるらしく、
その水泡の形を模したのが「みたらし団子」なのです。

加茂みたらし茶屋「元祖みたらし団子」

加茂みたらし茶屋のみたらし団子は水泡のように小ぶりな球の団子で、5つ、串に刺さっていました。
上品でしつこさのない味わいでした。

トイレのことを品よく「お手洗い」という慣習があるから(それこそ神社のお清め場にかけているのですが)
「御手洗場団子」と表記してはちょっと食べたい気持ちにはなれないですよね。

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